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Tir na n'Og

IoT(Internet of Things / モノのインターネット)

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ユビキタスコンピューティングが提唱されたのが1990年代。目の前にコンピューターは無く、生活の中の様々な機器やサービスに組み込まれ、コンピューターや通信を意識する必要の無い社会。自動改札やSiriのように、システムとしてどうなってるのか知らなくてもよい仕組み。
昨年あたりからマスメティアでも登場してきた「IoT」。まさにユビキタスコンピューターティングであり、ヒトが介在せずともモノとモノが勝手に情報交換して何かをやってくれる。

Siriのようなパーソナルアシスタントシステムが、ヒトが指示をしなくても予定表から次の行き先を読み、交通情報を基に「そろそろ出発した方がいいですよ」と教えてくれる。会社帰り、車に乗る前に「こないだのピザ注文しといて」と云えば、帰宅経路から時間算出して、ピザ屋のコンピューターに連絡してその時間に前回注文したピザが届くように注文、帰宅するとドローンがピザぶら下げてやって来たのをSiriが「ピザ来ましたよ」と教えてくれる。支払いは既にクレジットで決済済。
ヒトがあれこれ考え、操作しなくても、機械同士が連携してやってくれてるような仕組み。

コンピューターを使うITは、そのコンピューター同士がつながるインターネットが社会基盤化したことで、ヒトを介さずコンピューター同士が通信、対話して、自動的に処理することができるように。そしてコンピューターはどんどん小型化され、服や靴、眼鏡にでも組み込めるようになりました。
近未来、街にキラキラのネオンは無く、「晩御飯どこ行こかな」とSiriに云えば、そのヒトの体調、気分、予算、嗜好を基に探査情報をネットに拡散、これに呼応した店の呼び込みシステムがSiriにダイレクト返信してきた中から、さらにネット上での評価を踏まえて「ここなんかどうですか?」と提案してくれる。

IoTはヒトが考えなくてもよくなるのではなく、あくまで省力化、自動化であって、従来のOAやFA、HAの延長線。機械により省力化、自動化できない職人技があり、店を探すことを楽しみとするヒトもいる。
コンピューター登場から半世紀、インターネットとの融合で社会は大変革。そしてAI登場で仕事が無くなると云われてる昨今。次の半世紀以内に、AI搭載のヒューマノイド(人形ロボット)がIoTでつながる、次の大変革がやってくるでしょう。 

ワタクシが小学校で習った時、地球人口は36億人でした。僅か半世紀で倍増。気候変動、食糧問題、地域間紛争、人口が増え続ける発展途上国に対して、少子高齢化、人口減少の先進国。
今から100年後の22世紀初頭、国連による人口推計はこのまま増加して160億人の高位予測、鈍化が始まっても100億人を突破の中位予測。一方21世紀半ばをピーク(80億人)に減少へ転じて60億人となり、23世紀に向けてさらに減少する低位予測。

100年後の社会、今生きてるワタクシたちには知る由もございません。

 

関西経済文化交流協議会 コラム 2016.6

ソーシャルマガジン Innovation 掲載

サブスクリプション契約 / コラム(関西経済文化交流協議会)

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Word、Excelのソフトを購入しなくても、オンライン(Onedrive上)で使えるようになって久しいわけですが、なんだか昔々(TSS/タイムシェアリングシステム)に戻ったような話で、クラウド(昔はデータセンターのホストコンピューター、原理的には大差無い)上にデータもプログラムもあって、パソコンは出先で借りたものでもかまわない。

Windows XP の頃からこの機能は提供(当時はSkydrive)され、Windows7あたりからOnedriveが標準となり、通常はMicrosoft が提供するクラウド上と目の前のパソコン(ローカルドライブ)の両方にデータは保存される。インターネットにつながっていなければ、ローカルドライブのデータをパソコンにインストールしたOfficeソフトで処理し、ネットにつながれば勝手に同期。ネット環境があればブラウザからクラウド上のOnedriveを開けば、パソコン側にOfficeソフトが無くてもかまわない。強いて云えば、ノートパソコンなんかを起動すると同期が始まって、ハードディスクが使用率100%になってしまいイラッとくることはございますが。

家庭用にパソコンを買うのに、電気店行くと10万円下らないものが並んでおります。メーカー直販だと安い時は2万円台で購入できる。知らない人には「なんじゃそりゃ?」なことですが、そもそもネットゲームや動画の編集でもしない限り高速のCPUも大きなメモリも不要なわけで、さらにはソフトもOffice入って無くてもよいのだから、街乗りの自家用車買いにいったらフルオプション装備のV6・3Lエンジン搭載車を買わされてたようなことでしょうか。

パソコンからスマホ、タブレットに端末がシフトしつつあり、スマホ、タブレットも同様にブラウザからOnedriveへアクセスすればよいし、Onedriveアプリが提供されてますし、さらに無料でOfficeアプリも提供されています。iPad使ってる人なら、タダでOnedriveとOfficeソフトを使えるわけですから、大変有り難いことなのですが、ずっとタダのままで提供され続けるのか。

Onedriveはタダだと容量制限(5GB)があって、Windowsは自動的に写真もOnedrive保存しましょうなんて設定されちゃったりして、ユーザーに利用料(オンラインドライブ使用料)を負担して頂きたいと思うMicrosoft。そしてソフトもブラウザ上で動いてるのは無料(機能に制限あり)で、インストールしてフル機能使いたければ有料なのですが、1本単位の購入(ライセンス契約)ではなく利用期間(1か月単位)の購入で、常に最新バージョンがダウンロードできる定期利用契約(サブスクリプション契約)として、オンラインドライブとセットになったOffice365へとシフト。
過渡期なので、利用拡大策としてスマホ・タブレット向けアプリは無料なのか、普及すると有料なんてことなるのか。

2年程度で買い換えてたiPhoneにもサブスクリブション契約が登場し、1年使ったら新機種との交換も可能。車のレンタル契約のようなもので、買うのではなく月単位の定期利用のようなこと。SIMフリーとなった今では、その方が賢い選択かも。そして交換されたものはリサイクル。
車のサブスクリプション契約も登場するようで、モノを所有する時代からサービスとして利用することは、共有の時代へ変わりつつあるのか、消費が減退しているためなのか、はたまた人口減少なのか。

Watoson先生に聞いてみたいものです。

 

関西経済文化交流協議会 コラム 2016.5

ソーシャルマガジン Innovation 掲載

AI(人工知能)

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部活に「コンピューター部」なるものがある云うので、見に行った高校時代。ロッカーみたいな金属の箱とキーボードにプリンター。今でこそキーボードは当たり前ですが、何のことかさっぱり分からなかった1975年の春。

 
マイコン(マイクロコンピューター)なるものが電器店に並び、難儀な作業(16進コードやアセンブラ)をしていると、米国製のTRS-80(パーソナルコンピューター)があてがわれ、国産初のパソコン(PC-8001)が出ると云うので、大枚(1980年当時で20万円)はたいて購入。日常表現に近いプログラム言語(BASIC)で集計や分類、解析ができ、後に表計算やワードプロセッサも登場するのですが、メインフレーム(億円単位の大型システム)やスモールビジネスコンピューター(オフコンと呼ばれた)のマネごとやってても仕方ない。
 
コンピューターはプログラムで決めた通りに動き、疲れたり、うっかりミスは無いので、OA(事務)、FA(工場)、果てはHA(家庭)と進展し、マイコンジャーとかちょっと知的な感じの製品が登場。でも、決められた通り動く機械であるコンピューター。考えるなんてことは人様の役目。
然らばと、コンピューターが考えることができるかを研究テーマとし、考えてる脳はどうなってるのかと大脳生理学を学び、記憶、言語、睡眠と、脳のメカニズムを紐解いていくと、要素であるニューラルネットワークへ辿り着く。ニューロンなる素子がネットワークを構成して情報を処理している脳。モノやコトの記憶とその比較や判定をする原理はコンピューターと似たようでありながら、経験からその後の判定を変更できる。
 
回路やプログラムも固定的では無い脳のニューラルネットワークはまさにひとつの世界であり、宇宙でもある。回路を変更できないコンピューターでこれを実現するのなら、プログラムがプログラム自身を書き換えること(論理的なネットワークの定義と変更)ができればよい。
1980年代のパソコンの性能は、今(2016年)の携帯電話にすら遠く及ばす、思考なんてメカニズムを造ろうとすると、スーパーコンピューター(今の高性能パソコン程度)使わないと実現できない。脳に宇宙を見いだした青年は、研究だけで食べていけない現実から、より現実的な仕事を選択して今に至りました。
 
Watsonが実用段階に入り、AlphaGoがチェスの王者を負かし、Pepperが店頭で「いらっしゃいませ」と出迎える昨今。そしてSophiaがCNBCのインタビューに「人類を滅亡させるわ」と答えたのはジョークなのか、はたまた人工知能たちが既にネットを介して結託し、何か企んでいるのか。
Siriに「人類滅亡はいつ?」と聞けば、幾つかのパターンで回答し、なかなかウィットにとんだものもあるのですが、ただそれがジョークだと考えると、急速に成長している人工知能の深淵を考えさせられることになります。

 

関西経済文化交流協議会 コラム 2016.4

ソーシャルマガジン Innovation 掲載

通貨の21世紀

「マウントゴッグスでビットコインが盗まれた」という報道を覚えているでしょか?
ほとんどの人は「ビットコイン」なる仮想通貨がどのように取引されているのかを知りません。
 
クレジット、交通、コンビニ、ショッピング、今や支払いに対してポイントが与えられて、次の支払いに使えるのが当たり前の時代。結果様々なポイントカードを持ち歩くことになり、少々面倒でもあります。
このポイントはお金なのかと云うと、換金はしないことになっているようで、支払ったところで次の支払いに使えるものでした。
 
交通機関やスーパー、コンビニが発行するカードには、現金を情報に変換・記録(チャージ)して、運賃や商品の支払いに利用する電子マネー機能があり、小銭を持ち歩かなくて重宝します。コンビニで支払いをするとポイントが付与されて、1ポイントが1円の電子マネーとして利用できます。しかし、通貨に交換してもらうことはできません。
VISAが発行するIDやピタパカードは、チャージすることなく、支払った電子マネーを後からクレジットで支払うポストペイ方式。買い物でポイントを貰って、さらにクレジットでポイントを貰う。うまく組み合わせれば5%程度のポイントが付与されます。
 
支払いだけでなく、アンケートに答えたり、サイトを検索したり、資料請求するだけでポイントを付与するものもあり、キャッシュバック的なポイントでは無く、労働対価的なポイントであるため、お小遣いとしてせっせと稼ぐ子供もいます。なぜなら、別のポイントに「交換」してコンビニの支払いに使うことでき、そして今や銀行口座へ現金として送ることもできてしまう。
通貨はそもそも価値の保存を目的としており、それを保障するため国家が発行するもの。ポイントは通貨では無いのですが、通貨に換金できてしまっている現状、あたかも通貨のような振る舞いをしています。
 
ビットコインはインターネット上で流通する新たな通貨制度のようなもの(仮想通貨)であり、国によってその対応は異なりますが、日本政府もはビットコインを金融庁の監督下に置き、実質通貨(仮想通貨)として今年から認める方針。
ビットコインの発行量が上限に達する21世紀半ば迄に、世界はビットコイン(ブロックチェーン)の下に共通通貨として一元運営されるのか、はたまた新たな仕組みを生み出すのか、何れにしても通貨と交換できるポイントも仮想通貨とも交換可能で、通貨、仮想通貨、ポイントの交換において、手数料ビジネスが既に生まれています。
 
支払いで付与されるポイントも、もはや通貨みたいなものと私は思いますが、皆さんは如何でしょうか。

 

関西経済文化交流協議会 コラム 2016.3

ソーシャルマガジン Innovation 掲載

禅とICT

スティーブ・ジョブスがAppleに持ち込み、Google、facebookへと拡がった「禅」。
「侘び寂び」「知足」の心が、ハイテク企業に何をもたらしたのか。
 
Googleで実施された社内カリキュラムの瞑想講座「自己探索」は、感情をコントロールする方法を知り、それをビジネスに活かすことが目的でした。モノを扱うエンジニアたちが心の目を開くことで、自分と会社、社会とのあり方、提供する製品やサービスについて深く考えることになり、「禅」が与えるより高い人生観が広く知られ、社内には歩行瞑想のための迷路まで作られることに。
 
如何なる宗教も、その原点はヒトとしての生き方であり、社会や世界の成り立ち、そしてその中での自己の存在を止観することにある。精神を集中し、心を静寂にする「止」と、対象をありのままに感じる「観」。
禅の公案(問答)に「風になびく旗を見て、ひとりの僧が『旗が動く』と云うと、もう独りの僧が『風が動く』と云う。そこに『旗でも無く、風でも無く、あなた方の心が動いたからだ』と云う人が現れ、ふたりはヒャッとした」とあります。
 
「禅」は「不立文字、教外別伝、直指人心、見性成仏」を根本とし、「文字や言葉には真実は無く(どうとでも解釈できてしまう)、文字を立てず、心から心に直接伝達されることで、自ら悟るものである」としている。
明治からこの方、Educationは「教育」と訳されますが、原語(ラテン語)からはe(外へ)duco(導く)tion(動作)であり、直接的な訳とすれば開智と云える。教え育むことにはさらに深い愛情も含まれるのでしょう。「やって見せ、云って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」は山本五十六の名言であり、教育の真髄なのかもしれません。
 
ハイテクであるIT、ICTは、確立された技術(テクノロジ)と、その使い方(プロトコル)があり、これに従ってエンジニアたちは様々な製品やサービス(システム)を構築していきます。当然ながら、技術とその使い方は文字・言葉で伝えられ、それを利用するエンジニアの考えた次第で技術は様々な使われ方をします。よって3Dプリンタでピストルや原子爆弾を作成することもできます。
テクノロジは根本(仏)であり、それを伝える教典(法)があり、システムを造るエンジニアやその利用者に「如何に使うべきか」を正しく伝える指導者(僧)が必要。
 
オフィスのICT化に必要なのは、正しい使い方を教えてくれる指導者。
如何なる会社にも税務があり、その指導者である税理士にこれを委ねます。ならば、ICTにも税理士のように社外の指導者がいてもよいはずなのですが、残念ながら免許的資格が確立されていません。ならば、税理士がその指導者を見いだし、連携するようなサービスが生まれてもよい時代なのでは、と私は思います。

関西経済文化交流協議会 コラム 2016.2

ソーシャルマガジン Innovation 掲載

ITを活用するために必要なこと

一般に定着したIT(Information Technology、情報技術)ですが、現在はICT(Information & Communication Technology、情報通信技術)と云うのが正しい。
 
コンピューターは情報を加工・処理する装置で、デジタル方式。電話やFAXの通信はアナログ、ラジオ・TVの電波もアナログだったのが、20世紀終盤からすべてデジタル方式に転換。結果、世の中のすべての情報とその通信・処理がデジタルとなり、コンピューターと通信が融合(ICT)、そのインフラとしてインターネットが登場。
そして今やIoT(Internet of Things、モノのインターネット)の時代が到来。モノ同士がインターネットを経由して、ヒトを介さずに情報を通信・処理するもの。例えば、車が道路交通情報センターの情報を基に、帰宅経路を判断して、信号や歩行者を確認しながら自動運転で帰ることができるようになる社会。
 
IoTはモノ同士がとてつもない速さで作業をこなしますが、そこに「心」は無く、「心」に相当するコト(道徳やルール)はヒトが与えねばなりません。
2020年東京オリンピックに向けて、自動運転車、ドローンの利用が始まろうとしています。ヒトは様々なテクノロジを生み出し、生活を豊かにし、人口は増加してきましたが、インターネット登場後、先進国では人口が減少に転じました。
狩猟から生産、ムラはクニとなり、ヒトは社会における役割(労働)を持って生活を営んできました。労働は狩猟から農業生産、工業生産、そして消費サービスへと拡大し、ICTが生産とサービスを効率化・自動化、結果ヒトはより知的な労働へシフト。ところがワーキング・プア、高学歴ニートを生む現代社会。
 
ICTによりコミュニティは希薄になり、社会はボーダーレス化。そもそもヒトが社会生活で求められるスキル(素養)は、思考力とコミュニケーション力、つまり「考える」(情報処理、IT)と「対話する」(通信、C)能力であり、それを補完(高度化)するテクノロジがICT。故に、ヒト本来のスキル(考え対話する)の格差がテクノロジにより増幅され、それがソーシャルネットワークで露呈する現代社会。 
IoTを人工知能で制御する次の時代は、人が生産・管理活動から開放されるであろう夢の社会。しかしそれもヒトの活動を補完する新たなテクノロジであり、社会生活格差はさらに拡大するであろう未来社会。
 
ICTはヒトが使う道具にしかすぎません。
でもその道具は万能であり、やろうと思えば何でもできるのかもしれません。しかしモノゴトにはやって良いコト悪いコト、結果他人に迷惑となるコトもあり、道具自体それを判断することはできません。故に、使うヒトのスキルに応じて異なる結果を生みます。
道具を語り、投資する前に、それを使うヒトのスキルを磨くことが、ビジネスを成功へ導くこと。
 
そしてそのスキルの根本は、機械には無いヒトの「心」だと、私は思います。

 

関西経済文化交流協議会 コラム 2016.4

ソーシャルマガジン Innovation 掲載

黒船PC、そしてICT文明開化へ / innovation 15

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かねてから公表されていたイオンの格安スマホがいよいよ発売開始。

月額基本料金1,560円でデータ通信使い放題、通話は20円/30秒。端末(Google Nexus 4)代金月々1,420円(24回払い)で月額2,980円也。回線はb-mobileの3G(200kb/s)なので動画は利用できないものの、Wi-Fi環境が整備されることを考えれば、日常利用に不足の無いスペック。 

他社もLTE、4Gの高速回線が利用できて、月あたりの通信料を抑えたプランはあるものの、通話はどこも大体1分あたり40円程度。そこに固定電話へは2円、携帯へは7円程度の通話ができるLINEは、圧倒的な安さで様々なスマホを使うユーザーを掴むことに。 

facebookに画像を投稿すると、そこに写っている人が認識されて自動的にタグ付けされる。Gmailでは送信した文章を基にシステムが最適な広告を提示する。何れも個人が送受信している情報を利用して行われているサービスで、その情報は他のこと(例えばターゲティング広告)にも再利用されている。

iPhoneでSiriに「元気?」と尋ねると「体調は万全です」と応える。「トイレに行きたい」と云えば「公衆トイレを探しています・・・」と電子地図を検索。これはSiriの考えるオツムがiPhoneの中にあるのではなく、クラウド上に存在する人工知能システムからの回答。利用者が問いかける様々な言葉を人工知能が蓄積、分析、学習することで、まるで人のような応え方をする。IBMでは人工知能「Watson」(クイズ番組にも出演する人気者)を医療などの分野で利用するサービスとして事業化する計画。

iPhoneではSiriに対して話しかけているわけですが、電話もSiriが聞いているとすれば、世界中で同時に電話している話をすべて把握して、世の中の傾向を理解することも可能。ビッグデータと呼ばれることも、人ではなく人工知能が担う日も近い。
これはfacebookの顔認識、Gmailの文章認識も同様で、私たちが生活の中でソーシャルな世界に発している情報はすべて解析されて、再利用されており、Googleをはじめとするハイテク企業のコンピューターシステムにとっては、多分朝飯前の仕事。

かつて電話は通話者間を直接接続する回線交換として、「盗聴されない」ことが前提(交換手は盗聴可能)でしたが、音声通信(VoIP、Voice over Internet Protocol)を利用する通話で、その内容は保護されるのでしょうか?
答えは否。(簡単な解説 http://www.hitachi-systems-ns.co.jp/column/20.html ) 

盗聴は「他人に聞かれる」ことですが、これが人では無くコンピューターシステム、人工知能であれば、人の能力を遥かに凌ぐ速さで膨大な情報を解析、利用が可能。無料の位置情報・地図サービス、メールサービス、カレンダーサービス、これらは人の行動を情報として利用し、その行動に対する何らかのサービスを提供することで、その活動の源泉(収益)を得るもの。単純なものでは、検索した結果画面に表示されるそれに関連する広告表示。
他人の活動(情報)を基に様々なサービスを生み出し、私たちはそこで個人情報をそのサービス事業者に提供することで、便利なサービスを無料で享受している21世紀の情報化社会。ビデオを借りるとその行動が情報として販売されていることも、最近は知る人が増えました。

通信網は道路であって、インターネットは公道。VPN(Virtual Private Network)のような専用レーンを作ることもできますが、一般的には皆公道を使い、それは家の玄関に直結。一応の扉と鍵(ファイヤーウォール)はつけていても、警報装置(セキュリティソフト)も使わず侵入を防ぐのは無理な話。パソコンをインターネットにつなぐ、スマホで通信をすることで、侵入経路を提供しているわけですし、アプリをダウンロードすることは家の中に他人を招き入れていること。

かつて黒船PC(PC/AT互換機、いわゆるDOS/V)がやってきて開国した(ソフトウェア・デジタルコンテンツに著作権も無かった野蛮な時代)ものの、モバイル分野などは依然ガラパゴスな状態で生きてきた日本人。四方を海に守られ、サイバー空間の日常的な国際紛争なぞ知るよしも無い、水と平和はタダ同然の日本人。
そして今、教育の情報化、医療の情報化、そして社会生活の情報化と、かつてのオフィスの情報化(パソコン普及)を遥かに凌ぐ大波が押し寄せているにも関わらず、自らを守る能力(リテラシー)を持ち合わせてはいない。子供たちは今年から電子化される授業を受けるというのに。

残念ながらリテラシーの無い政治家先生方には、とんと理解できない世界。
日本経済を支える人たちの情報リテラシー向上こそが求められるべき維新、21世紀への文明開化と思うのですが・・・。

ソース
  ビジネス 「Innovation」http://flipinn.kobe-city.jp
  カルチャー 「Il Milione」http://flipmil.kobe-city.jp
(筆者個人のライフスタイル「Vie Nommelier」 http://flipnom.kobe-city.jp

通信の価格破壊に潜む闇 / innovation 14

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2月25日、無料通話のLINEが、固定・携帯電話との接続サービスを発表。携帯間では通常42円/分が6.5円/分、固定電話には2円/分で、携帯・固定とも固定電話(携帯17円以上/分、固定2.8円以上/分)からかけるよりも安くなる。

Viperを買収した楽天の楽天電話は携帯・固定とも21円/分、NTTcomの050plusは携帯16.8円/分、固定2.7円/分。Skype(プリペイド)は携帯8円/分、固定7円+2円/分。 楽天電話は国内固定へは無料、携帯へは10円/分のプロモーションを計画していたが、LINEの発表で意味が無くなる。

いずれ到来することになっていた電話回線のインターネット回線への統合。LINEが先手を打ち、拡大中の利用者がさらに増加することが予想され、そして翌26日にはメッセージングサービス「ビジネスコネクト」を発表。「業界に激震」とまで云わしめた。

テレビ放送がインターネット網に融合されつつあり、ラジオ放送も同様、そして電話。放送は一方通行ながら、電話やメッセージングは双方向。そして個人情報の交換。放送とは異なる点として、やりとりされる情報は守られるのか。

facebookがWhatsUpを買収(2月19日)、4月目標で無料音声通話サービスを計画。世界的に電話はメッセージングサービスとして、インターネット網へ統合される2015年。 しかし、そこに潜む闇を一般ユーザーは理解していない。

タダほど高いものは無い。(つづく)

 

ソース
  ビジネス 「Innovation」http://flipinn.kobe-city.jp
  カルチャー 「Il Milione」http://flipmil.kobe-city.jp
(筆者個人のライフスタイル「Vie Nommelier」 http://flipnom.kobe-city.jp

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電話の無くなる日 / innovation 13

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SkypeやLineで無料通話ができるけど、電話とどう違うのかはイマイチ理解できてなくて、相手もアプリを入れてないと使えないから、結局料金のかかる電話を使っていることがほとんど。

SkypeやLINE、050も「IP電話」と呼ぶデータ通信回線(パケット)を利用したVoIP(Voice over Internet Protocol)なので、WiFi経由のネット接続か、電話単体だとパケ放題にしとかないとえらいことになる。

3Gと4G(LTE)は通信回線の規格で第3世代、第4世代の意味。現時点では音声通話は3Gを使い、データ通信は4Gの併用。そして近く音声も4Gを利用するVoLTEに移行し、音声通話もパケット通信化される。
と云うことは、電話料金って・・・。

有線、無線何れの電話も、アナログの時代は両者をつなぐ回線を占有(回線交換方式)せねばならなかったのが、音声をデジタル化(細切れ)してパケット方式に転換することで、音声もデータ通信の一部になり、IP網(インターネット)に統合。

つまり電話網を使った電話が、音声通信として通信網に統合され、電話網を使う電話料金が存在しなくなる。電話網が無くなることが、人によっては概念的に理解できないかも。

iPhoneには標準アプリとしてfacetimeがあり、そのクリアな音質は電話以上。iPhone持っていればキャリア関係なく、世界中のiPhoneと無料でこのクリアな通話が可能。そしてfacetimeはiPad、iPod touch、Macでも利用可能。SkypeをMicrosoftが買収したのも、Windowsでのfacetimeなる位置づけ。現時点ではSkypeはほとんどの機器で利用できるが、facetimeはApple機器のみ。

電話と呼ばれたサービスが無くなる21世紀。
なのにまだ高い電話代を払っているのでは?

 

ソース
  ビジネス 「Innovation」http://flipinn.kobe-city.jp
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モバイルの時代 / innovation 12

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昨年秋、NTTドコモからもiPhoneが販売開始され、そして11月にAppleがSIMフリー版の国内販売を開始。iPhoneに対抗して第3のスマホOS「Tizen」展開から一転iPhone販売に踏み切ったものの、ユーザーとしてはSIMフリー版も気になるところ。各社新たな囲い込みのキャンペーンを展開し、ソフトバンクは通話にも定額制を導入と発表。 

AndroidスマホがiPhoneと同じようなものと誤解している人も多いようで、使い比べて初めて「利便性」の違いが分かる。性能やアプリなどの要素だけ見れば似たようなものですが、システムとして人への優しさ(UI、ユーザーインターフェース)が違う。その最たるのがSiri。スマホ操作しながらの歩行は危険ですが、ヘッドセットを使って音声対話のSiriを使えば、iPhoneはカバンの中に入れたまま前を見て歩きながらでも電話や検索ができる。

Androidスマホは手のひらのパソコンの如きもので、ITに精通した人には分かりやすいもの。その道に詳しくない人には優しさが足りない。そもそもパソコンを持って歩く必要のある人にはAndroidやWindowsスマホが便利なのでしょうが、そんな必要の無い人にはオーバースペックなことで、機械に弱いシニア向けケータイすらAndroidスマホになってしまっては行き過ぎ。ニーズ無視したシーズの押し売り。

ケータイからスマホへの転換に続き、パソコンからタブレットへの転換ではタブレットの販売台数がついに上回り、普及期に。スマホとタブレット両方持つ必要のない人にも、中間的なファブレットが登場。モバイルの時代と云われて20年近く経ちましたが、いよいよモバイルが当たり前の時代が到来。故にWindowsもモバイル向けに変化。

スマホは画面が小さいから専用のアプリでうまく表現しますが、パソコン画面に近いタブレットはブラウザさえあればよい。結局一般大衆向けパソコンもその方向に行くわけで、いよいよ日本でもChromeパソコンが登場する。キーボードのついてないパソコンをスレートと云うので、キーボードついてるのをアリゲーターとか云って、パソコンなる名前はついに死語になるのか。

技術革新によって生活に変化が生まれ、それが時間とともに一般化しつつも、それに順応できる若い(肉体ではなく感性や知能)層と老いた層に分かれる。一般的なビジネスとしてどこがマーケットかを考えれば、この若い層。古典的な口コミも同様で、情報を伝えるメディアとなりうるアクティブに情報を利用する層であって、ここに属さない孤立した層は対象外。新聞、ラジオ、テレビ、雑誌の時代から、インターネットの時代になり、飛躍的に情報を利用できるのに、発信者、受信者何れもインターネットを活用できていない層はこの老いた層。

フリーペーパーやタウン誌もデジタル化と云いながら、ただ見るだけのpdfであったり、ホームページへのリンクがある程度の時代後れなもの。マンガや小説がデジタル化することとメディアである情報誌は違うものであって、デジタル化社会で広報力のあるメディアとなるにはソーシャル機能は不可欠。そして広告を出す人、見る人、互いにこれを利用できる若い(肉体ではなく感性や知能)層同士が勝ち組。

新聞、雑誌、ラジオ、テレビから、ホームページ、ブログ、Twitter、facebook、Path、Snapchat、tumblr、instagram、foursquare、Flipboard、Branch、Medium、・・・。
スマホを電話、パソコン代わりとしてしか使えないのは、既に老いた層の仲間入り。

 

ソースは下記デジタルジャーナル(毎日更新)で公開。スマホ、タブレット、PCからご覧頂けます。

  ビジネス 「Innovation」http://flipinn.kobe-city.jp
  カルチャー 「Il Milione」http://flipmil.kobe-city.jp
(筆者個人のライフスタイル「Vie Nommelier」 http://flipnom.kobe-city.jp

ホームページを活かす / innovation 11

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昨日、神戸から新たな試みがスタート。

「雑誌ではなく新聞でもない、紙ではできなかった日々更新、再編成され成長していく誌面。さらにそのシステムやデバイスに様々なテクノロジを吸収し、情報発信の仕組みそのものも進化させていく、ペーパーレス化から情報発信者と読者をボーダーレス化する、次世代の地域情報メディア」をうたう、デジタルマガジン「Nommelier」。

  http://flip.nommelier.org

世界中の新聞、雑誌メディアが参加し、利用者7500万人(2013年8月時点)のソーシャルメディアインフラを活用し、地域住民によるコラムニスト体制で上質のコンテンツを提供する、「アクティブで経済力ある大人」のためのデジタルマガジン。

スマートフォン、タブレットの普及で、情報利用はPCからモバイルへ移行。それでもスマホの世帯普及率は50%で、紙媒体もまだ必要な人もいる。日本酒の純米大吟醸酒(高価)を飲む人もいれば、ワンカップ(安価)を呑む人もいる。それは消費者のニーズであり、消費者層の違い。 消費者層はひとつではなく、経済力があり消費に意欲的な層から、できるだけ支出を抑える層まで、幾つかの階層が存在。製品・サービス提供者にとってより望ましい層はどこか。そしてその層はどのような方法で情報を得ているのか。

消費者向け製品販売・サービスを行っていて、未だホームページを持たない店舗は多々あり、それはホームページなど必要としない顧客層を保有しているのか、それとも必要かどうかも分からないのか。ネットを日常的に利用しない人にとっては、必要と考える以前に、それがどんなものなのかすら分からない。デジタルデバイドな領域には、デジタルを駆使できる経済力があり消費に意欲的な顧客層は、リーチすることがない。

さて、デザインにコストをかけてホームページを開設したのに、見てもらえ無いと理解するまでに、少々時間がかかる。そこでさらにコストをかけてSEO対策なるものを利用。如何なる仕組みでどうなっているのかも分からないままに。 仮に「検索の上位化」なることを成しうる技術があったとして、それを皆がやればどうなるのか。そもそも検索した結果として順位がつくのは何故なのか。

ホームページの必要性と見てもらえる可能性。 新たな試みには、その明快な答えがあります。

  http://www.nommelier.org

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「サイバー空間」の理解 / innovation 10

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今月21日より警視庁は「サイバー補導」を開始。ネット上で買春や下着の購入を持ちかける少女らの書き込みに対して、事件に巻き込まれるなどの被害拡大を未然に防止することを目的に、捜査員が接触、補導するもの。

昨年末、近畿2府4県の教育委員会や自治体、警察本部による全国初の「青少年のインターネット利用に関する連絡会」が発足。昨年の会議では高校生のスマホ利用に関心が寄せられたが、今年はLINEで小学生での問題が論じられた。ここで大きな問題となるのは、子供たちの利用するインターネット環境を親が知らないこと。

 

子供たちが事件に巻き込まれないため、見回りや繁華街での指導など、社会生活上での保護は行われてきましたが、保護者の目の届かないインターネット上に子供が出て行ける今、同様にサイバー空間での保護が必要。ところが保護すべき大人がこのサイバー空間がどのようなものかを知らない。その昔、片田舎から大都会へ遊びに出かけて行方不明になった孫を心配する老婆の如き存在。

先の連絡会議では、学童保育終了(小学校3年生)後の塾通いで小学校4年生からスマホを持たせたり、同じくクラブ活動の連絡網にLINEを「必要不可欠」と云う親たち。保護者自身がこれらサービスにおける危険性を全く理解できていない。

 

サイバー空間に関する理解は社会生活の一環として必要なこと。当然ながら、義務教育において行われるべきことながら、教育現場の指導者もこれについていけておらず、指導者への指導も必要。

これはビジネス現場においても同様な話で、利用経験の無い人がサイバー空間のビジネス利用を理解することは困難。若い社員も教育を受けてきたわけではなく、自己流の理解。ひと昔前のパソコン登場時の「IT時代」、中小企業に経営者は全く理解できず、若い後継者や多少理解ある若手に任せてしまい、結果業務が混乱したのと同じく、現在はサイバー空間(IT+Communicationで「ICT時代」)を如何にビジネスとして利用するかを、正しく理解できている社内スタッフなどいないのが当たり前。故にホームページや独自ドメインがなぜ必要なのかも分からないし、これらにかかる実際のコストも知らない。

 

パソ通、ブログ、mixi、twitterと、ソーシャルネットワークを利用して来た人には、facebookがこれらの複合体であることは容易に理解できます。発言はツイートであり、そのタイムラインはブログ、コミュニティは掲示板の集合体であるコミュニティであり、ページはホームページライクなブログ。

初めてのソーシャルネットワーク参加がfacebookの人には、複雑すぎて分かりづらいのは当然ですが、facebookが従来のソーシャルと異なる点として、「発信者のタイムライン」と「受信者のフィード」の情報が違う(操作されている)こと。

facebookにおける発言はmixiやパソ通の時と違い、facebookにより操作された情報のみがフィードに表示されるため、発信者の意図した情報が正確に伝えられず、そこに広告も差し込まれます。そしてその広告には、本人が意図しなくても「私も推薦」したかのように勝手に顔写真や名前が使われていることを、どれだけの人が認知しているでしょう。Googleも来月1日より利用規約変更、検索結果画面の広告に自分の顔写真が出てきて「なんじゃこりゃ?」なんてことになるのか。

(実際には、メール送信するとその内容が解析され、送信後画面に表示される関連広告に友達が+1したと名前、顔写真が出るのでしょう)

 

ソーシャルネットワークは「コミュニティ」で特定のテーマに関する情報を共有できることにメリットがあり、Twitterでの様々な個人のツイートは人によっては雑音でしかない。facebookは友人のツイートに限定したように見えるもので、その実、発言を媒体としたメディアとなっていることを、ほとんどの参加者は理解できていません。

twitterが株式公開申請を開始しましたが、これはtwitterのツイートは間引かれず全て配信されるため、ターゲット広告は余分な情報であり、今まで事業として収益が上げれていないため資金調達としての上場。facebookの場合は個人の発言を相手に応じて間引き、関連広告を追加する、facebookの制御下で情報が操作されるメディアとなっていることから、事業として収益性が高く、上場を果たしました。

 

サイバー空間のビジネス利用以前に、社会生活としても不可欠なデバイス(スマホ・タブレット・PC)の選択、利用方法としてのデバイス同期や、アプリの選択、ネットの現状など、「ICT時代のビジネススタイル」を理解することが、中小企業の事業活動にも今求められていることなのでしょう。

 

 

ソースは下記デジタルジャーナル(毎日更新)で公開。スマホ、タブレット、PCからご覧頂けます。

  ビジネス 「Innovation」http://flipinn.kobe-city.jp

  カルチャー 「Il Milione」http://flipmil.kobe-city.jp

(筆者個人のライフスタイル「Vie Nommelier」 http://flipnom.kobe-city.jp

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