ホームページ、ブログ、SNSにミニブログTwitter。「さてさて、どれをどのように使ったものか」と、ビジネスへの活用を考えても、いまひとつピンとこないのが当然。例えば神戸の三宮から、東京の新橋へ行くには、飛行機、新幹線、地下鉄、バス、モノレール、タクシーと、幾つかの乗り物を使います。飛行機だけでは辿り着けません。つまり、どれを使うのではなく、どう組み合わせるのか。そしてそのゴールは何処なのか。
道具(ツール)を使って問題を解決(ソリューション)する。これが「戦術」。神戸から東京までは、飛行機と新幹線のふたつの道具を使うことができます。では、どちらを使うべきなのか。より「安く」なのか、より「早く」なのかを決める。これが「戦略」。「目的」地が東京新橋、その第一「目標」となるのは東京駅なのか羽田空港なのかは、「戦略」により異なる。
ひとつの計画における、戦略・戦術・目標・目的の関係は、
ある目的に対して
それをより効果的に達成する策としての戦略を設定し
最終目的までの段階的な目標が定められ
各目標達成のための戦術を検討する
こと。
戦略なき作戦が、突撃であり、特攻。結果は玉砕。
戦略における重要な要素として、「道」(システム)を説くのが「兵法」(戦略理論)と呼ばれるもの。よく知られたものに孫子(周)、そして六韜(殷)を著した太公望呂尚。太公望と云えばよく使われる表現ですが、崑崙山に学び、後の周の丞相となった呂尚の故事によるもの。六韜は紀元前11世紀、今から三千年前に、国家経営理論として編纂されたもの。第四巻の「虎韜」が即ち「虎の巻」。
君(トップ)としての姿勢を説く「文師第一」から、歩兵の戦術を説く「戦歩第六十」までの六十篇。
「道」は後に老荘思想(老子道徳経、紀元前5世紀)として現在に伝えられ、黄帝の「道家」(紀元前25世紀)を祖とし、釈迦(紀元前6世紀)の説く悟りも「道と理解する」と同じ、孔孟の儒学(論語、紀元前5世紀)も同様。
かつての日本では「論語」「大学」「中庸」「孟子」の四書を教科書とし、「道・徳」を社会生活・組織経営の根幹として教えたもの。明治以降、本来社会スキルである精神的な概念教育が、物質的な西洋化によってレベルダウンしたと云えるでしょう。森羅万象をシステムとして捉えれば、個々の存在が相互に関連していることは、宗教、政治、思想や学問、そして文化に共通すること。
ブログやTwitterを使うことは、個々の道具を使うことであり、それは戦術であって、その時々、必要性に応じて代えるべきもの。コンピューターやインターネットの無い時代と現代、経営の在り方に違いは無く、目標達成のための戦術、その道具としてコンピューターやインターネットを利用するもの。当然使える戦術により戦略も異なるわけですから、経営者としてはこれらを使いこなせなくても、どのようなものかを理解しておくことが必要。そして経営者が備えるべきは「道・徳」。
国家経営であっても中小企業経営であっても、組織規模の違いはあれ、経営トップとして必要とされることになんら変わりはありません。しかしながら全ての経営者が経営に必要なすべての教育を受けてきたわけではありません。よって、規模に応じた補佐としての大臣、役員が必要。そしてその中核としての戦略策定の担い手として、太公望呂尚があり、諸葛亮孔明がありました。軍師、今で云うところのCEO(最高経営責任者)に準ずるCIO(最高情報責任者)。最新のテクノロジを理解、活用できる軍師は、時として外部に求めます。これがコンサルタント。
経営者として様々な軍師を活用するわけですが、軍師に要求すべきは戦略であって、戦術ではないこと。ホームページ作成、ブログ活用、SEO対策などは、個々の戦術であって、それ自体には何の戦略性もないこと。軍師は最新のテクノロジを如何に活用して、最大の成果を引き出すかの戦略を考えるもの。
典型的な例として飲食店経営において、グルメ情報サービスへ参加することを検討する場合、そのような道具を使った戦術として、「集客する」と云うひとつの目標は達成可能なわけですが、集客される客の特性、その後のフォローや、既存客との関係など、その戦術に関わる前後の戦術が考えられているのか。道具としてのコンピューターやインターネットを使ったひとつの戦術なのに、全体的な戦略が無いまま、闇雲に猛進、結果、玉砕。
経営においては、経営者が「何を売ることができるのか」(シーズ)に対する、消費者が「何を買いたいのか」(ニーズ)を知っており、結果「買わせることができる」(マッチング)のが、軍師の条件。
さて、あなたの会社の軍師は如何でしょうか?
最近のコメント